コリン・ファースが好き! 大きなネタバレはなし

『シークレット/嵐の夜に』(1997)感想

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原題「A THOUSAND ACRES」
105分 アメリカ
出演:ミシェル・ファイファージェシカ・ラングコリン・ファースなど

リア王』ベースの小説の映画化。ジェシカ・ラングはこの作品でゴールデングローブ賞の主演女優賞にノミネートされたって、いや、びっくり!確かに力のこもった演技だったのだけれど、それにしてもこの地味さはなんなのだろう。レンタル屋さんにはほぼ無いです。暗いドラマだしね…

広大な農場を持つ大地主一家の重い話。農場を取り囲むコミュニティの長であった父は、ある日引退を宣言し、土地の分割を提案する。反対した末娘のキャロラインは分割から外されてしまった。引退した父の様子は少しずつおかしくなり…。
密度が高い。つまらない話じゃないんだが重く深刻でずっと息が詰まる。

父親…土地…大きな存在に振り回される美しい娘達。お父さんボケたんだよ、で済まない世界。
農場経営って大変なんだなあ。狭いコミュニティの長が周囲を巻き込むとこんなに悪い方向に向かっていくのか、と。

三姉妹の顛末がひでえ。父親との愛憎、断ち切られる絆。信じたものとはなんだったのか…のどかな農場風景が美しくて騙されるけど、鬱映画に近いぞ!
弁護士の末娘役のジェニファー・ジェイソン・リーが可愛くてちょっと癒される。機嫌の悪そうな表情が良い。
出てくる「愛」がかなしいものばかりで落ち込む。

土地が広すぎて姉妹でそれぞれ敷地内に家持ってるのにびっくり。大陸の話だ!家の調度品とか食事風景が家庭的でけっこう興味深かった。この時代ってもうノートパソコンあったんだ。

若きコリンファースは主人公一家の隣人の放浪息子で女たらし。根は悪くないけど責任感がない男。
かなりセクシーで魅力的である…。周りの男とは違う危うさや自由さ、優しい雰囲気を漂わせていてこりゃあ好きにならずにはいられないわ。
情事後に女性を撫でる手つきが優しいのです。薄い胸毛と脇毛を堪能できます。
若コリンは真顔でもムニッと口角が上がっていて、笑っているみたいでかわいい。シワのない目元は形の美しさが際立つ。子供みたいに無垢な印象を受けるけど、時おりたまらなくセクシーな目付きをする。